2021年4月25日
新宿HEADPOWERにて、電気通信大学×仮面女子「サイレント換気ライブ」実証実験を行いました。
一般的なライブハウスや音楽会場において、近隣への配慮から窓やドアを開放できないため演出中の換気が難しいとされています。そこで、ライブの途中に舞台裏からのライブ配信を行い、その間に換気をすることで演出を疎外することなくCO2濃度を下げることが目的の実証実験となります。
【実験内容】
①ドライアイスを使用し人工的に二酸化炭素濃度を高める(約9999ppmまで上昇)。
②CO2高濃度状態で仮面女子によるライブ(約5分・CO2高濃度)。
③マイクロ飛沫に見立てたスモーク演出を行い、送風ダクトとドア開け、必要に応じてサーキュレーターを使用し強制換気を行う。
→ここで舞台裏からライブ配信を行うことで、観客を飽きさせずに換気が可能。=「サイレント換気タイム」
④CO2濃度が良好状態(1000ppm前後)まで下がったところで、もう一度ライブ(約5分・CO2低濃度)
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今回の実験内容の詳細を写真と共にお届けいたします!
①ドライアイスを使用し人工的に二酸化炭素濃度を高める(約9999ppmまで上昇)。
▲このように、会場中に砕いたドライアイスを撒き…
▲人工的に9999ppmまで上昇させています。
(写真内右側のモニターにCO2濃度[ppm]を大きく表示しています。)
②CO2高濃度状態で仮面女子によるライブ(約5分・CO2高濃度)。
▲仮面女子さんご協力のもと、実際に1曲披露していただいています。
(実験参加メンバーや記者の方々に観客エキストラ役をお願いしております。)
▲CO2高濃度状態(人工的)でのライブの様子。
③マイクロ飛沫に見立てたスモーク演出を行い、送風ダクトとドア開け、必要に応じてサーキュレーターを使用し強制換気を行う。
→ここで舞台裏からライブ配信を行うことで、観客を飽きさせずに換気が可能。
▲分かりやすくプロジェクターに映し出している様子。実際にQRコードとイヤホンを配布し各自のスマートフォン等からも配信を見れるようになっています。
▲楽屋からのライブ配信の様子。
今回はライブ配信を行っていただきましたが、実際のライブでも換気や休憩の間に予め撮っておいた映像やMV等をステージの方で流すという方法も実践しているそうです(仮面女子 記者会見より)。
▲送風ダクトを使用し換気を行っている様子
マイクロ飛沫に見立てたスモークが吸い込まれていくのが分かります。
▲サーキュレーターを使用し空気の循環を良くします。
▲約20分の換気後、CO2濃度は1000ppm前後まで低下しました。
(※送風ダクトによる換気の実験のため、店舗の換気設備は使用しておりません。)
このあと2回目のライブ(1回目と同じ曲・約5分・CO2低濃度)を行い、実証実験が終了しました。
【実験後の記者会見の様子】
今回の実験についての説明・実験協力者代表による質疑応答を行いました。
実験参加者・団体一覧
●石垣陽(国立大学法人 電気通信大学 特任准教授)
●横川慎二(電気通信大学 i-パワードエネルギー・システム研究センター教授)
●仮面女子元メンバー 橋本ゆき(渋谷区議)・アイドルグループ「仮面女子」
●日本音楽会場協会 代表 阿部健太郎
●ADDReC株式会社 代表取締役 福島大我(会場演出)
●東京大学 生産技術研究所 野城智也(技術指導)
今回の実証実験の詳しいデータや結果等は電気通信大学からの発表をお待ちください。
記者会見・質疑応答やメディア掲載の内容は是非下記リンクからご覧ください。
東スポWeb
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